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基準6 教育の成果

 

(1)観点ごとの自己評価

 

観点6−1−1: 短期大学として,その目的に沿った形で,教養教育,専門教育等において,課程に応じて,学生が身に付ける学力,資質・能力や養成しようとする人材像等についての方針が明らかにされており,その達成状況を検証・評価するための適切な取組が行われているか。

 

【観点に係る状況】

 教養教育及び各学科,専攻科においては,本学の目標に沿った形で,課程ごとの教育目的及び教育目標または教育内容を具体的に定め,その中で身に付けるべき資質・能力や養成しようとする人材像について明示し,これを学生便覧に掲載して学生に示している。また,これらの課程ごとの目標に沿ってカリキュラムを編成し,具体的な教育計画表を定めている(別添資料6−1:『学生便覧』参照)。その達成状況の検証・評価については,試験・各種レポートによる評価,あるいは学生授業評価・外部評価の結果分析,またファカルティディベロプメント(FD)研修会や学科会議等における学生の現状や課題に関する情報交換などを通して検証に努めている。成績評価については,平成17年度からGPA評価を導入して客観性を確保するよう努めている。総合的な達成状況検証・評価のための取組としては,幼児教育学科では「総合研究」(卒業研究)及び表現発表会(「地域とつくるにいみこどもフェスタ」。別添資料6−2参照),看護学科では「看護研究」(卒業研究)及び「卒業時到達度試験」(別添資料6−3),地域福祉学科では「地域福祉研究」がある。さらに専攻科では,「公衆衛生看護学研究」(卒業研究)を実施している(各研究の論文集については,訪問時に参照されたい)。

 

【分析結果とその根拠理由】

 本学の目標に沿った形で,課程ごとの教育目的及び教育目標または教育内容を具体的に定め,その中で身につけるべき資質・能力や養成しようとする人材像について明示し,これらの課程ごとの目標及び教育内容に沿ってカリキュラムを編成し,具体的な教育計画表を定めている。その達成状況の検証・評価については,試験・各種レポートによる評価(平成17年度からGPA評価を導入)によって行い,総合的な達成状況検証・評価のための取組としては,幼児教育学科では「総合研究」(卒業研究)及び表現発表会(「地域とつくるにいみこどもフェスタ」),看護学科では「看護研究」(卒業研究)及び「卒業時到達度試験」,地域福祉学科では「地域福祉研究」を実施している。これらから短期大学として,その目的に沿った形で,教養教育,専門教育等において課程に応じて,学生が身につける学力,資質・能力や養成しようとする人材像等についての方針が明らかにされており,その達成状況を検証・評価するための適切な取組みが行われていると認識している。

 

 

観点6−1−2: 各学年や卒業(修了)時等において学生が身に付ける学力や資質・能力について,単位取得,進級,卒業(修了)の状況,資格取得の状況等から,あるいは卒業研究,卒業制作等を課している場合には,その内容・水準から判断して,教育の成果や効果が上がっているか。

 

【観点に係る状況】

 幼児教育学科では,2年間の保育者養成課程における講義・演習・実習はもとより,保育者養成に関連する行事・ボランティア活動においても学生・教員共に非常に熱心かつ真摯に取組んでおり,単位取得,進級,卒業,資格・免許取得の状況は例年ほぼ100%であることから,教育の成果や効果は十分上がっていると認識している。また,卒業研究(本学における科目名「総合研究」)については必修科目として課しており,全員が個人あるいはグループによる研究論文または作品制作に取組み,毎年2月末,総合研究発表会及び表現発表会においてその成果を発表している。特に「にいみこどもフェスタ」と銘打った表現発表会は,文部科学省平成16年度「特色ある大学教育支援プログラム」に採択され,地域・社会に広く認知され高い評価を得ている取組みである。さらに,『卒業時満足度調査』(別添資料6−4参照)も実施しており,総体的な満足度は非常に高い数値を示している。また幼児教育学科では,学生が中心となって企画・運営する「プティ・コンセール(小さな音楽会)」(別添資料6−5参照)を前・後期各1回(6月と12月)開催している。学生は在学中少なくとも2回の発表機会を通じて,保育者としての表現技術を習得している。

 看護学科では,入学者に対する留年者卒業延期者,退学者,休学者の状況は,別添資料6−6に示すとおりである。また,「看護研究」(卒業研究)を必修単位として全員に課していて,その成果は各学生が看護研究発表会で発表し,学術論文を作成して『看護研究』と題する集録集にまとめている。3年次に開講する臨地実習については,実習に関して実技について評価するとともに,総合的知識については「卒業時到達度試験」(別添資料6−3参照)で評価している。なお,到達度試験については,問題についても客観的な指標により評価を行い,これをもとに常に問題の改善に努めるとともに,教育内容と方法及びカリキュラムの評価にも用いている。平成15年度及び16年度の卒業生について,看護師国家試験には当該年度の卒業者全員が合格した。

地域福祉学科では,卒業生全員が介護福祉士登録資格を取得している。また,平成8年の学科開設以来,退学者は11人で約2%,休学者は5人で約1%である。休学者のうち3人は復学し卒業している。留年者は4人であり,単位取得不足によるものは1人で,他は病気療養のための休学によるものとなっている。平成16年度の卒業生では,進学者は11人(19.6%)であり,進学先は主に社会福祉士国家試験の受験資格が得られる社会福祉系学部である。就職者は,4275.0%がおもに出身地の老人介護施設,身体障害者施設など介護福祉の現場に就職しており,一般企業などへの就職者は,3人(5.4%)である。また,「地域福祉研究」(選択科目)では,毎年,学習の総括と応用・発展の成果として『地域福祉研究』にまとめ,その発表の場として,毎年2月に地域福祉研究発表会を行っている。

 地域看護学専攻科では,1年間の保健師養成課程での講義・演習・実習において知識及び技術実践の修得を目指し学生・教員ともに熱心に取り組んでおり,単位取得等の状況は100%であることから教育の効果や成果は十分であると認識している。また,「公衆衛生看護研究」(卒業研究)を必修単位とし,その成果を発表会で発表し冊子に集録している。しかし,開設して2年目であり,これからの評価も含めて今後も創意工夫を重ねていく必要があると考える。

 

【分析結果とその根拠理由】

 幼児教育学科では,単位取得,進級,卒業,資格・免許取得の状況は例年ほぼ100%であることから,教育の成果や効果は十分上がっていると認識している。卒業研究については,全員が個人あるいはグループによる研究論文または作品制作に取組み,毎年2月末,総合研究発表会及び表現発表会においてその成果を発表している。特に「にいみこどもフェスタ」と銘打った表現発表会は,文部科学省平成16年度「特色ある大学教育支援プログラム」に採択され,地域・社会に広く認知され高い評価を得ている取組みである。

 看護学科においては,単位修得状況,看護研究(卒業研究)の内容,臨地実習に関する知識を評価する到達度試験の実施の工夫,平成15年度及び16年度の卒業生について,看護師国家試験には全員が合格した状況等から,教育の効果や成果が上がっているものと認識している。ただし,留年者卒業延期者が近年漸増する傾向にあることから,低学力者に対する履修指導及び学修支援の必要性を認識している。

 地域福祉学科では,退学者,休学者,留年者とも非常に少数であり,休学者も復学し卒業するものが半数以上であること,資格取得は100%であること,単位取得,進級,卒業についてもほぼ100%に近いことなどから,教育の成果や効果は十分あがっていると認識している。学習の総括として地域福祉研究(選択科目)を開講しているが,平成17年度の履修生は,15人にとどまっており,履修するように更なる働きかけが必要であると認識している。

 地域看護学専攻科では,単位取得などの状況及び公衆衛生看護学研究の内容などから教育の効果や成果があるとは認識しているが,開設して2年目であることから今後の評価も含めてさらなる創意工夫を重ねていく必要がある。

 各学年や卒業修了時等において学生が身につける学力や資質・能力について,教育の効果や成果が上がっていると認識している。

 

 

観点6−1−3: 学生の授業評価結果等から見て,短期大学が編成した教育課程を通じて,短期大学の意図する教育の効果があったと学生自身が判断しているか。

 

【観点に係る状況】

 本学では,学生による授業評価を実施している。これらの結果を総合的に判断すると,学生の多くは受講することに意義があったと回答している(別添資料6−7:『学生による授業評価』参照)。ただし,科目によってかなりのばらつきが認められた。これとは別に平成16年度に全てのカリキュラムを修了した卒業予定者を対象に,在学中の満足度を調査したところ,授業に対する総合的な満足度は,学科によって89.8%75.4%であった(別添資料6−4:「卒業時満足度調査」参照)。満足度調査は平成16年度卒業予定者を対象に実施したのみであり,今後継続的に実施する必要があるものと認識している。

 

【分析結果とその根拠理由】

 在学生を対象とした授業評価結果及びすべてのカリキュラムを修了した卒業予定者を対象とした卒業時満足度調査の結果によると,全体的には短期大学が編成した教育課程を通じて,短期大学の意図する教育の効果があったと学生自身が判断しているものと認識している。しかし,科目によって,または学科によってばらつきが認められることから,学生自身が,教育効果がなお不十分な部分があると判断しているものと考えられ,このことについては改善の必要があるものと認識している。

 

 

観点6−1−4: 教育の目的で意図している養成しようとする人材像等について,就職や進学といった卒業(修了)後の進路の状況等の実績や成果について定量的な面も含めて判断して,教育の成果や効果が上がっているか。

 

【観点に係る状況】

 看護学科では,大学の3年次編入者の全員が看護師養成課程(看護学部等),その他の進学者の全員が保健師,助産師または養護教諭養成課程に進学し,就職した者の大部分(過去5年間で98%)が看護師として就職している。幼児教育学科では,同じく就職した者の大部分(過去5年間で98%)が保育士または幼稚園教諭として就職している。地域福祉学科では,進学者の全員が福祉系学部,就職した者の大部分(過去5年間で95%)が介護福祉士として就職している。専攻科では,進学者は養護教諭養成課程に,就職者は全員保健師または看護師として就職している(別添資料6−8:「卒業後の進路状況」(卒業時の内定実績による)参照)。

 

【分析結果とその根拠理由】

 各学科及び専攻科とも,進学者または卒業者のほとんどは関連分野への進学または学科等で取得できる免許・資格を必要とする職種に就職していることから,教育の目的で意図している養成しようとする人材像等について,就職や進学といった卒業(修了)後の進路の状況等の実績や成果について定量的な面も含めて判断して,教育の成果や効果が上がっている。

 

 

観点6−1−5: 卒業(修了)生や,就職先等の関係者から,卒業(修了)生が在学時に身に付けた学力や資質・能力等に関する意見を聴取するなどの取組を実施しているか。また,その結果から判断して,教育の成果や効果が上がっているか。

 

【観点に係る状況】

 幼児教育学科では,就職訪問活動において,教員による地域の担当窓口を設けるチューター制度により支援活動を行っている。また,担当教員が卒業生,職場職員とのコミュニケーションをとり,本学卒業生の業務遂行状況を把握し,適宜支援を行っている。

看護学科では卒業生に意見を聴取する機会として,「卒業生と語る会」が毎年12月に実施されている(別添資料6−9参照)。在学生(2年生)を対象に就職・進学や国家試験対策などについての懇談会を半日かけて行っている。また,就職先の病院から卒業生便りが届き3年生の教室に掲示し紹介をしている。学報『まんさく』(別添資料6−10参照)が在学生,保護者,同窓生に対し年2回発行され,その中の同窓会のコーナーで卒業生からのコメントを紹介している。また,卒業生を対象に基礎看護技術の習得に関して卒業後3か月から2年間にわたって調査を行った。平成2年の看護教育カリキュラムの改正に伴って,授業時間の減少,演習項目の変更をした学生の看護技術到達度を調査したところ,就職後1年の到達度は高く,技術の実施の際に役に立っているものは学内実習であることが明らかとなった(別添資料6−11参照)。さらに,卒業生を対象に援助技術論演習の活用度を調査したところ,学内での実技試験項目やチェック項目は,就職後も高い活用度であった(別添資料6−12参照)。

 地域福祉学科では,進路ガイダンスの一環として行っている「卒業生と語る会」(別添資料6−13参照)で,特に介護過程の学習や地域福祉研究が,就職先で活かされているという卒業生の意見や,実習巡回時や実習指導者会議などでは,卒業生が就職している施設の指導者から,「介護過程の学習が利用者の細かい観察や情報収集に活かされている」などの評価が聞かれる。また,外部評価(20031月実施)で行われた卒業生へのヒアリングでは,「新聞やビデオなどを活用して多角的に学べた」,「地域文化を学ぶことが非常に有効であった」などの意見があった(別添資料6−14:『新見公立短期大学外部評価2003年度』参照)。

地域看護学専攻科は平成173月に第1期生が修了したばかりであるため,修了生に意見を聴取する機会として,「修了生と語る会」を23年後に実施する計画である。

 

【分析結果とその根拠理由】

 幼児教育学科では,高い就職率(平成16年度100%)と,学生生活満足度調査における高い満足度に裏づけられている。地区担当教員が卒業生の就職先へ訪問し,職場の長などから直接,卒業生の就業状況や評価できる点,要望などを聴取し,卒業生及び在学生の指導に反映させている。また,卒業生とも直接面談する機会を設けていただき,意見や悩みを聞き,卒業後の指導も継続している。教育研修センターを通しての講師依頼や助言依頼も卒業生・現職教員より強い要望がある。今後,組織的で計画的な取り組みにおいては改善を要する。

看護学科では,卒業生の看護技術の研究から見ると,看護実践能力に関して,本短大での学びが基盤となっており,社会における看護の役割を十分に果たす存在であることがうかがわれる。

 地域福祉学科では,卒業生から「卒業生と語る会」や個別に話を聞くと,在学中の学習の成果が就職先で活かされているという意見もきかれるが,教育の成果や効果について分析できるものは現在なく,今後取り組むべき課題であると考える。

地域看護学専攻科では,修了生の公衆衛生看護学研究をみると,公衆衛生,公衆衛生看護,保健統計学,疫学,保健福祉行政論,保健計画論,健康教育論等をとおして,対象を全人的に捉える視点が生かされている。また,保健師業務中で他機関との連携,住民参加,資源の有効活用等の保健師としての実践能力に関して,地域看護学専攻科での学びが基盤となっており,社会における保健師の役割を十分に果たす存在であることがうかがわれる。

 

 

(2)優れた点及び改善を要する点

 

【優れた点】

 各学科及び専攻科の卒業(修了)後の進路において,過去5年間の就職者について,看護学科では98%が看護師として,幼児教育学科では98%が保育士または幼稚園教諭として,地域福祉学科では95%が介護福祉士として就職していることから,教育の目的で意図している人材像について,教育の成果及び効果が上がっていることを指摘できる。

 卒業時に課す卒業研究及び卒業制作について,幼児教育学科では必須科目として総合研究を課し,また表現発表会として「にいみこどもフェスタ」を実施しているが,後者については文部科学省平成16年度「特色ある大学教育支援プログラム」に採択され,地域・社会に広く認知され高い評価を得た。また,看護学科においては卒業研究として看護研究を課しているが,準備教育としての講義を開講し,ゼミ形式の演習,研究活動及び論文作成,コンピュータを用いたプレゼンテーションに関する演習,看護研究発表会に沿って,運営に学生自身が主体的に取組んでいる。

 

【改善を要する点】

 卒業(修了)生や,就職先等の関係者から,卒業(修了)生が在学時に身に付けた学力や資質・能力等に関する意見を聴取するなどの取組は各学科で実施しているが,系統的に実施し,その内容を検討して,短期大学の教育に反映させる取組については,なお不十分であると認識している。

 

 

(3)基準6の自己評価の概要

 

 短期大学として,その目的に沿った形で,教養教育,専門教育等において課程に応じて,学生が身に付ける学力,資質・能力や養成しようとする人材像等についての方針については,課程ごとの教育目的及び教育目標または教育内容を具体的に定め,その中で身に付けるべき資質・能力や養成しようとする人材像について明示し,これを学生便覧に掲載して学生に示している。その達成状況の検証・評価については,試験・各種レポートによる評価(平成17年度からGPA評価を導入)によって行い,総合的な達成状況検証・評価のための取組としては,幼児教育学科では「総合研究」(卒業研究)及び表現発表会(「地域とつくるにいみこどもフェスタ」),看護学科では「看護研究」(卒業研究)及び「卒業時到達度試験」,地域福祉学科では「地域福祉研究」を実施している。

 教育の効果や成果については,各学科とも単位修得,卒業,資格・免許の取得状況から,十分に達成されていると認識している。特に幼児教育学科では,表現発表会として「にいみこどもフェスタ」を実施しているが,この取組については文部科学省平成16年度「特色ある大学教育支援プログラム」に採択され,地域・社会に広く認知され高い評価を得た。

 教育の効果や成果の達成に関する学生自身の判断については,学生による授業評価に関して学生の多くは受講することに意義があったと回答している。また,平成16年度に全てのカリキュラムを修了した卒業予定者を対象に,在学中の満足度を調査したところ,授業に対する総合的な満足度は,学科によって89.8%75.4%であった。

 就職や進学といった卒業(修了)後の進路の状況等の実績や成果については,各学科及び専攻科とも,進学者または卒業者のほとんどは関連分野への進学または学科等で取得できる免許・資格を必要とする職種に就職している。例えば各学科及び専攻科の卒業(修了)後の進路において,過去5年間の就職者について,看護学科では98%が看護師として,幼児教育学科では98%が保育士または幼稚園教諭として,地域福祉学科では95%が介護福祉士として就職している。

 卒業(修了)生や,就職先等の関係者から,卒業(修了)生が在学時に身に付けた学力や資質・能力等に関する意見を聴取するなどの取組については,各学科において,「卒業生と語る会」などの取組をとおして卒業生の意見を聴取しているほか,学報「まんさく」の同窓会のコーナーに卒業生のコメントが寄せられている。看護学科においては,過去にカリキュラム改正の基礎調査として卒業生を対象に調査を実施した。

 


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